当院の入れ歯治療

入れ歯を新しく作成する場合も、現在お使いの入れ歯を修理する場合も、レジンという歯科専用のプラスチック素材を用います。

レジンという樹脂は、後から調整したり継ぎ足したりできる特性がある素材なので、修正や調整を行いやすいという大きなメリットがあります。

お口の中の環境は、ずっと変わらず同じではありません。暮らし方や経年によって状態が変わってきます。入れ歯も、お口の変化に合わせて調整していくものです。将来を見越して、調整に柔軟に対応できる素材を選択しておくことは、よく噛める入れ歯を長く保つために重要なポイントです。

当クリニックでは、型取りの工程にこだわって入れ歯を作成しています。これも、よく噛める入れ歯作りに欠かせないポイントです。患者さまのお口の大きさや広がり、噛んだ時の粘膜や筋肉の動き、骨の状態などを確認して精密に再現することで、しっかりとよく噛める入れ歯に仕上げていきます。

総義歯の正確な型取りができる「ボーダーロックトレー」

歯が1本も残っていない総入れ歯の患者さまの場合は、ボーダーロックトレーという装置を用いて型取りを行います。解剖学的な知見に基づいた型取りの方法で、法則に従って専用のコンパスで計測すると、患者さまの顎の大きさに適したサイズのトレーを選択することができます。

トレー＋シリンジ（針のない注射筒）を用いた精密な型取り

患者さま専用のトレーとシリンジを併用し、精密な型取りを行います。トレーだけでは型取り用のシリコン剤が届きにくいところも、シリンジで流し込むことにより隅々までいきわたり、お口の凸凹の細部まで再現することができます。骨が隆起している部分や、入れ歯のバネがかかる部分まで、精密に再現することができるので、正確な型取りができるのです。

「よく噛める入れ歯」をご提供する当クリニックの入れ歯製作の方法は、非常に念入りです。製作の工程には、「咬座（こうざ）印象」の採得があります。

これは、ロウで作った入れ歯の型にシリコンを流し入れ、再び型取りをする工程です。こうすることにより、お口の中で起こる筋肉の動きや粘膜の収縮の状態を正確に再現することができるので、よりリアルなお口の環境に近づけた、精密な型を作成することができます。

型取りと噛み合わせ確認の工程が、一般的な入れ歯作成よりも多いため、ご来院いただく回数が1～2回ほど増えますが、これらの工程を省略せずに入れ込むことで、噛んだときに生じる誤差を修正することができます。

当クリニックの入れ歯は、わずかな誤差まで徹底的になくすよう丁寧に作り上げた「こだわりの入れ歯」です。患者さまのお口の環境の変化にも、その都度調整しながら対応していける入れ歯をお作りしたいと考えています。

痛みや違和感が出た場合、また現在合わない入れ歯に我慢しているという方は、お気軽に当クリニックにご来院ください。